大会長あいさつ(第21回)

第21回沖縄県理学療法学術大会 理学療法の再考
~シームレスな教育戦略~

第21回沖縄県理学療法学術大会
大会長 立津 統

公益社団法人沖縄県理学療法士協会では、第21回沖縄県理学療法学術大会を開催することになりました。

昨年度、第20回記念大会を終え、盛大に記念式典を開催し、過去の大会を振り返り、その開催意義と地域共生社会に理学療法士がどうあるべきかを検証致しました。同時に理学療法士の方向性についても議論され、疾患別理学療法のさらなる追究がなされていくべき流れと、在宅・地域理学療法においては、共生社会に向けて取り組むべき課題が残されました。

そのような中、2018年10月に厚生労働省から新たな理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の一部改正が行われました。教育内容の弾力化や単位制の導入などカリキュラムの大綱化が図られた1999年の改正についで、約20年ぶりの大きな改定となりました。

昨今の社会情勢に合わせたカリキュラム追加、時間数の増加、専任教員の要件、臨床実習の在り方が大きな変更点となっております。特に臨床実習者の指導者研修会受講必須、クリニカル・クラークシップ指導方法の推進は、指導者の質を上げ、多岐に渡る理学療法分野の拡大が期待でき、教育を受ける学生・新人の大きな飛躍が期待されます。

理学療法教育は卒前教育である養成校教育と臨床実習を基盤とし、卒後教育においては新生涯学習システム、さらには専門・認定・総合理学療法士や管理者育成に至るまで生涯継続した理学療法教育体制の整備を推し進めることが急務となっております。

今回の学術大会では、新たな理学療法教育からみる理学療法分野の戦略について考えを深めていきたいと思っております。

さらに本学会においては、抄録形式の大幅変更、査読員の質の向上に向けてスタートを切ったとともに、スマート化を進め、会員の参加がしやすくなりました。多くの会員の参加をお待ちしております。

最後に、本学会が沖縄県民への健康増進・介護予防に寄与し、理学療法の質の向上・職域の拡大に繋がっていけるようにしたいと切に願っております。本会員のご協力の程、宜しくお願い致します。

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