大会長あいさつ(第22回)

第22回沖縄県理学療法学術大会

第22回沖縄県理学療法学術大会
大会長 末吉 恒一郎

 

平素より、公益社団法人沖縄県理学療法士協会の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。このたび、第22回沖縄県理学療法学術大会を2022年2月12日に開催させていただくことになりました。

昨年度の第21回大会は、COVID-19の感染状況を鑑み、当会では初となるオンラインにて開催し、盛会に終えることができました。
今年度もCOVID-19は猛威を振るい緊張が絶えない日々が続いておりますが、当協会の方針としましては、会員の学術研究の歩みを推進し続けることを最優先に考え、ハイブリット形式での開催を目指すこととしました。

本大会のテーマは「臨床と研究の有機的融合」といたしました。わが国の理学療法において「根拠に基づく理学療法(EBPT)」の重要性が提言され、その成果は日本理学療法学会連合における分科学会をはじめ、当協会における学術大会においてもEBPTをベースとした質の高い演題発表が増えてきました。

一方で臨床場面におけるEBPTの実践は今後の課題であると思われます。EBPTを実践していくためには、対象者に即したエビデンスを読み解き、臨床判断に「つかう」ための「研究法」に関する基本的な理解力が必要となります。そして、エビデンスを「つくる」ための質の高い臨床研究の実践と、それらの研究成果を多忙な臨床現場で効率よくつかえるように、「つたえる」ためのアプトプットも重要な要素になります。

大会プログラムは、特別講演として臨床研究でご高名な畿央大学の森岡周先生に「臨床と研究の有機的融合に向けて」のテーマでご講演いただきます。また、シンポジウムでは、各病期または地域において積極的に臨床研究に携わる会員をシンポジストにお招きし、臨床研究の実践についてご発表いただき、参加者も含めたディスカッションを行う予定です。また、演題発表においては、口述演題、ポスター演題、そして優秀演題のセッションを予定しております。

本大会において、様々な理学療法分野に活用されている最新の知見や技術を共有することによって、理学療法の進歩・発展に繋がる大会になることを期待するとともに、県民の健康増進・介護予防に寄与し、理学療法の質の向上・職域の拡大に繋がる大会となることを祈念しております。

本大会が盛会となるように、実行委員一同、鋭意準備してまいりますので、多くの演題発表ならびにご参加を心よりお待ちしております。

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