第23回沖縄県理学療法学術大会
生涯学習と理学療法士の未来像
第23回沖縄県理学療法学術大会
大会長 末吉 恒一郎
趣旨書
謹啓 時下 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より、公益社団法人沖縄県理学療法士協会の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。この度、当協会主催による第23回沖縄県理学療法学術大会を来る2023年2月11日(土)に沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて開催する予定です。
今なお続く新型コロナウイルス感染症の影響は、次々と変異株が猛威を振るい緊張が絶えない日々が続いていますが、当協会の方針としましては、会員の学術研究の歩みを推進し続けることを最優先に考え、ハイブリッド形式での開催を予定しております。
本大会のテーマは「生涯学習と理学療法士の未来像」と設定いたしました。
この背景としましては、今年度、新生涯学習制度がスタートされ、これからの理学療法の未来を創造していく重要な契機になると思われ、設定いたしました。この新生涯学習制度の改定は、四半世紀ぶりの大きな改定であり、幅広い総合的な生涯学習(登録理学療法士の更新)を基盤とした認定および専門理学療法士の資格を付与する制度とされています。さらに、様々な領域に従事する会員が持続可能な生涯学習制度とし、働き方に応じた多様性と深化の動機づけとなるキャリア開発プログラムとなるよう制度設計されています。
そこで、本大会では、日本神経理学療法学会理事であり、臨床教育の分野でもご高名な健康科学大学の高村浩司先生を招聘し、「法人学会の方向性(仮)」をテーマにご講演いただく予定です。
法人学会は生涯学習と関連深いことから、学会の法人化にご尽力された高村先生より貴重なご講演が拝聴できると思われます。さらに、今年度は卒後教育や生涯学習の一環として、教育講演を企画しました。講師は、日本運動器理学療法学会理事であり、慢性疼痛の分野でもご高名な県立広島大学の西上智彦先生を招聘し、慢性疼痛に必要な概念~「中枢性感作(症候群)」「痛覚変調性疼痛」の評価とリハビリテーション~の大変興味深いテーマでご講演いただく予定です。
また、シンポジウムでは、大会テーマである生涯学習に包合される「新生涯学習制度における前期研修D 実地研修の取り組みについて(仮)」をテーマに、実地研修施設における取り組みの紹介や意見交換を行う予定です。そして、学術大会の軸である、指定演題、口述演題、ポスター演題を企画しております。OISTの素晴らしい環境で日々の成果を発表してみませんか。ぜひ多くのご応募をお待ちしております。
本大会が県民への健康増進・介護予防に寄与し、理学療法の質の向上・職域の拡大に繋がる大会となるように鋭意準備してまいります。多くのご参加をお待ちしております。
謹白