大会長あいさつ(第24回)

 

第24回沖縄県理学療法学術大会開催にあたって

 

第24回沖縄県理学療法学術大会

大会長 末吉 恒一郎

 

この度、第24回沖縄県理学療法学術大会を2023年11月19日(日)に沖縄科学技術大学院大学(OIST)を対面会場とし、Web参加を組み合わせたハイブリッド形式にて開催する運びとなりました。

今学会のテーマは「理学療法の深化と汎用~これからの理学療法を考える~」とさせていただきました。近年、理学療法の学問領域の専門分化や学会の法人化、職域の拡大など、理学療法の専門性の深化と多様化するニーズに応えるべく汎用が進んでおります。しかし、それらすべてに共通した「理学療法」の普遍性を見失ってはいけないと考えています。その理学療法の普遍性を基盤として、社会に貢献できる可能性を秘めた新しいアイデアを創造し、実践に繋げることが重要だと思います。

これらのことを踏まえて、本大会では理学療法士として各分野で活躍されている先生方をシンポジストとしてご登壇いただき、それぞれの先生方が取り組まれている活動や実績のご紹介を基にシンポジウムを行い、これからの理学療法の創造と実践について考える場にしたいと考えております。

また、特別講演では、ちゅうざん病院 理事長・院長でおられる田島文博先生をお招きし、「活動性を育むプロのリハビリテーション治療」のテーマでご講演いただきます。田島先生は、日本リハビリテーション医学会副理事長もお務めになられており、リハビリテーション科専門医の立場から私達理学療法士へのメッセージも含めた貴重なご講演が拝聴できると思います。さらに、教育講演では、H2L CEO/琉球大学教授/東京大学大学院教授でおられる玉城絵美先生による「BodySharing 身体の制約なき未来~Society5.0を見据えたリハビリテーション医療との共存可能性~」をテーマにご講演いただきます。現在、医療・介護分野において人工知能(AI)やロボット、情報通信技術(ICT)の開発と導入が急速に進む中、BodySharingという画期的な開発のご紹介とリハビリテーション医療との共存可能性について、興味深いご講演が拝聴できると思います。

また、本大会では初めての試みとなる若手奨励セッションを企画しました。若手理学療法士に日々の臨床や研究成果をアウトプットしていただき、理学療法に関する幅広い知識や技術の情報交換、研鑽の場となることを期待しております。さらには、会員の皆様をはじめ、近未来を担う学生の方々にも積極的にご参加いただき、将来の理学療法の発展につながるアイデアや提言が活発に議論される機会となることを祈念しております。多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。

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