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第21回沖縄県理学療法学術大会開催のご報告

第21回沖縄県理学療法学術大会開催のご報告

去る令2021年2月14日に、当協会としては初となるオンラインにて学術大会が開催されました。
当初は、2020年5月30日、31日に沖縄科学技術大学院大学(OIST)、那覇看護専門学校にて開催される予定でしたが、COVID-19の感染拡大に伴い、開催日程の変更並びに方法について、幾度も会議を重ねてきました。準備期間も約1年半と長期間に渡り、初めてのオンライン開催に向けて試行錯誤した経緯を踏まえて、盛会に開催できたのも、ご尽力いただいた皆様のお陰と感謝申し上げます。

本大会のテーマは「理学療法の再考~シームレスな教育戦略~」とし,特別講演として増原クリニック副院長、日本理学療法士協会理事の中川法一先生に「理学療法教育のあり方を考える」のテーマにてご講演いただきました。2020年に理学療法士及び作業療法士学校養成施設指定規則の改正が施行され、2022年には新生涯学習システムが導入予定の中、卒前卒後教育について、貴重なご講演を賜りました。中川先生はクリニカル・クラークシップをはじめ臨床実習指導に関するスペシャリストであり、これからの臨床実習や卒後教育のビジョンや具体的なメソッドをご紹介いただく一方で、一番は情熱をもって後進育成に関わって欲しいとのメッセージが印象深かったです。また、シンポジウムでは「専門・認定理学療法士 教育シンポジウム~先人者の足跡と将来像~」のテーマで、4名の認定理学療法士のシンポジストの方々に認定理学療法士取得までの過程や取得後の活動、今後の方向性に至るまでプレゼンしていただきました。新生涯学習システムの導入に向けて、これから専門・認定理学療法士の取得を目指す会員をはじめ、既に取得されている会員にとっても有意義な機会になったと思われます。

また、前回大会から新設された優秀演題は、本大会では4演題が選出されました。どの演題も甲乙つけ難い質の高い発表でしたが、厳正なる審査の結果、琉球大学病院の呉屋大造会員の「肺切除術患者における術後身体活動量に関連する因子の検討」が最優秀演題を受賞されました。優秀演題・最優秀演題が、会員の皆様にとって一つの目標となり、その積み重ねが当協会における基礎研究並びに臨床研究の質的向上に繋がることを祈願しております。そして、一般演題は40題の演題発表をいただきました。今回はオンデマンド配信という形式となりましたが、双方向性での質疑応答が活発に行われ、新しい学術大会の在り方を見出すことが出来たのではないかと思います。

最後に、COVID-19の感染流行は当面続くことが予測されていますが、今年はワクチン接種が順次開始されるなど明るい兆しも聞こえてきます。このような状況下においても、私達、理学療法士は県民の健康増進に寄与するべく、精力的に学術活動をアウトプットし、真摯に臨床活動を行っていくことが求められています。本大会に、ご後援いただきました各職能団体様、ご参加いただきました皆様、そして約1年半本大会の開催に向けて尽力していただいた実行委員の皆様に心から感謝申し上げます。

 

第21回沖縄県理学療法学術大会
大会長 立津 統
実行委員長 末吉 恒一郎

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